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「簡単や」山本理事長執刀の患者だけ死亡(産経新聞)
奈良県大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」(廃止)で肝臓の手術を受けた男性患者=当時(51)=が死亡した事件で、同病院のそれまでの肝臓摘出手術ではすべて、大学病院の専門医が執刀していたことが12日、捜査関係者の話で分かった。死亡した患者の手術は、腫瘍(しゅよう)が肝静脈近くにあり難易度が高かったにもかかわらず専門医を呼ばず、経験のない法人理事長の山本文夫容疑者(52)=業務上過失致死容疑で逮捕=が執刀。病院職員に対しては「簡単な手術や」などと話していたという。
県警は、山本容疑者と主治医だった塚本泰彦容疑者(54)=同=が、患者の腫瘍が実際には良性の肝血管腫だったと知りながらがんと虚偽の診断をしたため専門医を呼ばず、院内のスタッフだけで手術を行った可能性があるとみて詳しく調べる。 県によると、山本容疑者は手術の約7カ月後の平成19年1月に行った聞き取り調査の際、肝臓手術の経験について「10回以上ある」と回答した。しかし捜査関係者によると、実際に同病院で行われた肝臓手術は3回で、いずれも大学病院から呼んだ専門医が執刀。山本容疑者本人に執刀経験はなかった。また病院関係者によると、肝臓がんの疑いがあると診断された他の患者は、大学病院などの大きな病院に転院させていたという。 ところが死亡した患者については、腫瘍が肝静脈に近く高度な技術が求められる摘出手術だったにもかかわらず、転院処置もとらず、ともに肝臓手術の執刀経験がない山本、塚本両容疑者と看護師2人の計4人で手術を実施していた。 当時の病院職員が山本容疑者に「大学病院に転院させるなどしなくて大丈夫なのか」と尋ねると、山本容疑者は「大丈夫。簡単な手術や」などと答えたという。 【関連記事】 ・ 山本病院、術前スタッフ会議を実施せず 輸血発注も出血後 ・ 「これちゃうかな」 山本病院理事長、肝臓片の摘出を“試行錯誤” ・ 山本病院理事長「専門、関係なく手術を」 診療報酬目的か ・ 山本病院理事長「死因は心筋梗塞に」 手術隠蔽を意図か ・ 輸血準備「いらん」 執刀の山本病院理事長、患者死亡の一因か ・ 弁護士資格なしで示談報酬、元行政書士を逮捕(読売新聞) ・ <五輪スノーボード>国母選手の応援会中止…東海大(毎日新聞) ・ 国家公務員幹部、内閣が「適格性審査」(読売新聞) ・ 小沢氏は政倫審で説明を=社民・阿部氏(時事通信) ・ 「発言、信ぴょう性欠ける」=元朝青龍関問題で中間報告−相撲協会(時事通信)
by zccqrxitg4
| 2010-02-17 11:57
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